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GAFAの倒し方知ってるよ?

 最初に謝ります。タイトルでふざけ過ぎましたごめんなさい。

 とはいっても今回はGAFAに関連することだ。少し遠回りになるが説明していきたい。

 ブロックチェーンは社会を変革する力を持っていると思う。その一つの要素が「信頼」の源泉をシステム提供者からデータそのものに移管することだというのは前回書いたとおりだ。
 でもこの能力は直接的に観測することが難しい。「お、このサービスは信頼の源泉がサイトじゃなくデータにあるんだな」などとわかりやすくはなるまい。
 それはこの能力がマクロ的に働くからだ。マクロ的というのは一人の参加者だけでは機能せず、多くの参加者が集まってこそ意味がある、という意味である。

 巨大なサプライチェーン

 なのでマクロ的な話をしよう。
 サプライチェーンという言葉は知っていると思う。例えばトヨタ自動車なんかでいえば車を作るための部品メーカーや素材メーカから販売店や保険までの一連の流れを表す言葉だ。

 通常サプライチェーンは一つの企業グループに対して使われる言葉であるが、言葉の本質は企業グループに関係なく「消費者からみえるところの後ろにいっぱいつながっているんだからそれを考慮しようよ」ということだと思う。なので一気に対象を人類社会全体に広げてみよう。

 あらゆるモノ・サービス・情報などに対して、それを作る人がいて、それらに付加価値を追加する人がいて、それを何かしらの方法で運ぶ・ためるをする人がいて、最後に消費者とインターフェイスする人がいる。
 いかにも壮大な話だが、もし銀河帝国なんてものができた暁には地球のサプライチェーン、という言葉はまさにこのことを指し示すのではないだろうか。アイザックアシモフがファウンデーションで語っていたトランター内の経済圏のように。

再び「信頼」の源泉を考える

 ポイントはここだ。消費者が情報を与えられたときに何を「信頼」して選択をするのか?
 情報化が進む前はメーカーに対する信頼だったり、近所の八百屋に対する信頼だったりしたのだろう。また消費者自身がモノを見る目に肥えており市場などで直接見て判断していたのだ。

 しかし情報化が進みインターネット革命によりオフライン化が進んだ現在はどうか。消費者とマーケットとの窓口がGAFAに代表されるようないくつかのシステムに集約されつつある現在、「信頼」の源泉はこれらのシステム、およびシステムの提供者に大きく依存するようになっているのではないかと思う。

 これは消費者にとって「便利になった」のかもしれないが、そこを牛耳られることによる弊害もあるだろう。しかし自分自身でお店にいって商品を買うよりAmazonでポチるほうが何倍も簡単だし、たいていの場合は安くもある。

 それに企業グループによるサプライチェーンとは違い、これらのフロントエンド企業はサプライチェーン後方の人たちの利益を代弁したりしない。いいモノを作っていても、その良さはフロント企業のほうの「信頼」に寄与するだけかもしれない。

ブロックチェーンの破壊力

 パズルのピースはそろった。ブロックチェーンは「信頼」の源泉をフロント企業のシステムからデータそのものへ、データの作成者の「信頼」へ移管する。いわば「信頼」の民主化だ。

 従来システムを「信頼」するしかなかったから少数の寡占化が進んだのだ。直接モノやサービスを「信頼」できるならそのシステムをバイパスして直接モノやサービスを利用できる。

 これは表面的にはP2P化とも少し違う。消費者と消費者ではなく消費者と生産者、消費者と付加価値付与者、消費者と流通業者などの間のP2PならぬP2Bのようなものだ。

 もちろんブロックチェーンは容赦のないP2P化も推進するに違いない。しかしどんな市場でも付加価値を与える要素はあり、それを提供するビジネスは残るだろう。その付加価値が本当に消費者にとっての付加価値なら。


 




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小宮山 峰史

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