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ブロックチェーン、仮想通貨に関するおすすめ本リスト(2019年秋)

仮想通貨、ブロックチェーンに興味をもって頂いた方の最初のハードルとして、Google検索したら情報はめちゃくちゃでてくるけど言ってることがよくわからない・・・。というのがあるのではないでしょうか?

例えばWikipediaの「ブロックチェーン」の説明を抜き出してみます。

ブロックチェーン(英語: Blockchain、ブロックチェインとも)とは、分散型台帳技術または分散型ネットワークである。ビットコインの中核技術(サトシ・ナカモトが開発)を原型とするデータベースである。ブロックと呼ばれる順序付けられたレコードの連続的に増加するリストを持つ。各ブロックには、タイムスタンプと前のブロックへのリンクが含まれている。理論上、一度記録すると、ブロック内のデータを遡及的に変更することはできない。ブロックチェーンデータベースは、Peer to Peerネットワークと分散型タイムスタンプサーバーの使用により、自律的に管理される。フィンテックに応用されるケースでは独占や資金洗浄の危険が指摘されることもある。分散型ネットワーク自体は以前より研究されており、世界で初めて実用化に完全成功したのは金子勇の開発した「winny」である。

確かに説明はしてるんだけど、なんというか・・・。(せめてハッシュとかコンセンサスアルゴリズムに言及して!後半なぜWinnyが・・・?)
ということで、今回はブロックチェーン、仮想通貨に興味を持っていただいた方に理解を深めて頂くためのおすすめ本を紹介していこうと思います!
(bitFlyer及びbitFlyer Blockchainの社員のおすすめです)

①「ビットコインはどのようにしてい動いているのか」by 大石哲之
bitFlyerのエンジニアK林さんのおすすめ。

「自分が初めて読んだ本がこれですが、初歩としては深すぎず薄っぺらすぎもなく理解しやすかったです」(K林さん)
「この本の記述は確かにわかりやすい」(M根さん)
私もこれは2015年に読みました。入門書としておすすめです!
※ちなみにbitFlyerの「ビットコインをつかう」でも買えます。

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②「いちばんやさしいブロックチェーンの教本 」by 杉井靖典
bitFlyer Blockchain Biz-Dev小畑さんのおすすめ。

「仮想通貨だけじゃなくてスマートコントラクトまでカバーしている。入門編として分かりやすい」(小畑さん)
表紙の似顔絵がリアル杉井さんに激似でびっくりした記憶がありますが、この本は大手金融機関等で仮想通貨、ブロックチェーンに関わっている方からも勉強のため読んだ、という声をよく聞きます。

③「アフター・ビットコイン - 仮想通貨とブロックチェーンの次なる覇者 - 」by 中島真志
bitFlyer リスク・コンプライアンス担当M根さんのおすすめ。

「既存の通貨との比較、経済的機能からの考察という意味では、中島さんのこの本も読んでおいて損はないと思います。」(M根さん)

④「仮想通貨革命-ビットコインは始まりにすぎない」「ブロックチェーン革命 分散自律型社会の出現」by 野口悠紀雄
bitFlyer Blockchain PM 市園さんのおすすめ

「2015-2017年にかけて、当時、ブロックチェーンに関する一般書籍があまりない中で、自分は野口先生のこの2冊で勉強させてもらいました。」(市園さん)
わたしも初めて読んだ仮想通貨関連の本が野口先生の「仮想通貨革命」で、これを読んで更にこの業界で働きたくなった思い出が・・・。ちなみに2015年には加納さんと小宮山さんが筆者の野口さんと対談もしています。(二人とも若い)

⑤「A Peer-to-Peer Electronic Cash System」 by Satoshi Nakamoto
bitFlyer 事業戦略部&トレジャリー部H田くんおすすめ

「本ではないですがこれははずせない」(H田くん)
日本語版をCoincheckさんが2014年9月に出していますね!偉業。
全てはここから始まった、暗号業界のヒエログリフ、仮想通貨/ブロックチェーン業界のサトシ論文的な存在です。
コンピュータサイエンスの勉強をすごくしてきた!という方以外がこれをいきなり読んでも理解するのは難しいと思いますが、仮想通貨を技術的に構成する要素がとてもコンパクトに纏められておりいつ見ても美しいです。流し読みでもいいのでぜひ見て頂きたいです!

⑥「デジタル・ゴールド-ビットコイン、その知られざる物語」by ナサニエル・ポッパー
bitFlyer Blockchain Biz-dev小畑さんおすすめ

「ビットコインの誕生からの話が詳細に書かれて超面白かった」(小畑さん)
私も2015年にbitFlyerに関わりだしてから人生がとてもドラマティックですが、この本を読むとビットコインはその誕生の瞬間からそんなの比じゃないくらい滅茶苦茶いろんなドラマがあったんだな、ということがわかります。わたしは1/3くらいでおなかいっぱいになりまだ読み終わってないんですよね・・・読まなきゃ。

ここまで読んで頂ければ、仮想通貨&ブロックチェーンについてはもうかなり詳しくなって頂けるのではないでしょうか!

これ以降は私と小宮山さんの趣味的なおすすめ本をいくつかご紹介します。

⑦「ビットコインとブロックチェーン:暗号通貨を支える技術」 by アンドレアス・M・アントノプロス(訳:今井崇也&鳩貝淳一郎)
(金光のおすすめ)

邦題より原題の「Mastering Bitcoin」として知られている伝説の書。というか決定版。初期の仮想通貨に関わったエンジニアの人たちは皆読んでいるのではないでしょうか。これを日本語にしてくださった今井さんと鳩貝さんの業界への功績はめちゃくちゃ大きいです。かなり分厚いのですが、秘密鍵と公開鍵、ビットコインアドレスの関係をこれを読みながら理解したりするのはとても楽しいです。今でもときどき1章ずつ読んで、裏側はこうだった、うむうむ、と思ったりしています。(この記事のことも思い出しました)

⑧「仮想通貨の教科書」 by アーヴィンド・ナラヤン、ジョセフ・ボノー
(金光のおすすめ)

⑦のマスタリングビットコインは手元に置いておくのが重すぎるため、デスクにはこれを置いて辞書的に使っています。恥ずかしいんですが、UTXOとかマルチシグとかゼロ知識証明とかの技術的な内容についてあれ?と思うことがあると見返すのにちょうどよいです。
(ちなみにこれプリンストン大学の教科書なんですよね)

⑨「実務解説 資金決済法」 by 堀天子
(おすすめと言うかみんな持ってる気がする)

仮想通貨交換業は資金決済法で定義されているので、交換業の皆様はほぼ全員この本を持っている気がします。
森濱田松本法律事務所の堀先生はFinTech法曹界の女王様的存在でなんでもご存知です!

⑩「クラウドを支えるこれからの暗号技術」by 光成滋生
CTO小宮山さんのおすすめ

「暗号の本格本にして読みやすい光成本」(小宮山さん)
たぶん多くの人にとって読みやすくはないけど、、、ブロックチェーン、仮想通貨と暗号技術は切っても切れない関係なので、これに限らず暗号の本を読むとよりブロックチェーン、仮想通貨愛が深まると思います!(ちなみに私はサイモン・シンの「暗号解読」がおすすめです)

尚、金光の高校のお友達オリラジのあっちゃんが「中田敦彦のYouTube大学 エクストリーム現代社会」で「5G時代の最終兵器 ブロックチェーン」というのをやっています。

あっちゃんがこの本↓を読んで纏めてしゃべっているのですが、ブロックチェーンがどうすごいのか、世の中がどう変わるのかについて、すごくかみ砕いた説明になっていると思います。こちらもぜひ見てほしい!

あとはやっぱりWiredの未来のお金特集とブロックチェーン特集もめちゃくちゃかっこいいのではずせない・・・。(私がこの業界に転職したのはこのWired Vol.16が直接のきっかけです!)

ということで、おすすめの本を紹介しだすと止まらないのでこの辺で・・・。
この分野についてはまず書籍でしっかり基礎を入れて頂き、日々アップデートされていく技術や規制についてはTwitterなどで情報収集していただくのがよいのではないかなと思います!

この業界にいる限り日々お勉強は続きますのでわたくしもがんばります!

(宣伝)
bitFlyer共同創業者で当社代表取締役の加納さんはTwitterやってますので情報収集用にぜひフォローお願いします!
https://twitter.com/YuzoKano

bitFlyer共同創業者で当社代表取締役の小宮山さんのブロックチェーンnoteもぜひご一読ください!
https://note.mu/takafumikomiyama

ヘッダーは金光家本棚の仮想通貨革命が入ってるらへんでした!

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