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「簡単に人を信頼しない方がいいよ」が無くなる世界って?

想像してみましょう。簡単に他者を信頼することができる世界を。そこではどんなことが実現しているんでしょう。


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はい、意味が分かりませんよね。

ブロックチェーンはトラストレスな世界を実現する、とか、ブロックチェーンを使えば信頼できる・されなければならないデータを扱うことができようになる、とか「信頼」というキーワードで様々なことが言われます。

※技術的な解説については、当社CTO小宮山が分かりやすくnoteにまとめてくれているので是非読んでもらいたいと思います。

ブロックチェーンが普及した社会ってどうなるんだろう、ということを少し具体的に想像してみたいと思います。


相棒との出会いと別れ


先日、有名フリマサービスを使い、7年間乗った相棒 (トライアスロンを愛す私の場合、これはロードバイクという名の自転車です) を販売しました。
新しいロードバイクの購入に伴い、家に物理的なスペースが無くなったことが販売の理由です。

マラソンに飽きてきた私がトライアスロンを始めようと思った7年前、全力で情報収集し、熟慮してロードバイクの老舗店 (なるしまフレンドというプロのロードバイク集団が運営するショップです) で購入しました。
シマノ製のディープリムホイールを履かせ、メンテナンスを行き届かせたKUOTAというブランドのロードバイクは私の拘りが詰まっていて、7年間で数十回のトライアスロンに出場し、共にロングライドを数百回こなした相棒です。譲ることにはとまどいがありました。でもまあでもしょうがない。1度に2人とは付き合えない。これは人間も自転車も同じだ。

新しいロードバイクを購入するため、手入れの行き届いたこの素晴らしい相棒に乗ってもらいたい、そう思いフリマサービスへの出品を決めたのです。


どうやって信じてもらうんだろう

出品を、と思い有名フリマサービスのアプリを使い手続きを開始。
いつもながらにUI/UXが素晴らしく写真撮影はスムーズに完了。その後説明文の入力へ。ここはこだわる必要があると思い、以下を詳細に記入しました。

- 購入時期
- 購入場所
- モデル名
- サイズ
- 年式
- 走行距離
- 乗車回数
- メンテナンス頻度
- 各パーツの名称 

約30分の力投で出品が完了しほっと一息。


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で、その直後に冷静になって思ったんです。
これ、どうやって信頼してもらうんだろう・・・。


メンテナンスをちゃんとしていたとは言え中古品です。傷や消耗がある部分は写真を撮り明記もしています。私の場合は過去に20回ほど出品をしたことがあり、サービス上での評価は満点です。でもそんな評価だけで信頼してもらえるのかな、と。特に今回数十万円単位の高額な品物であり、買う人はどう思って買うのか、と。

また、逆も然りです。

もし購入すると申し出てきた人に対してこの愛車を配送した後、お金が払われなかったらどうしよう。どんな人が購入するのだろう。心配だな、と。
個人的にはお金ももちろんですが、魂を一部乗せた相棒なのでちゃんとした人が乗ってくれるのかもすごく気になっていました。

当然、買いたいと思った人はフリマサービスにおける私の過去の評価、出品者とのQ&A、掲載した写真、記載した文言などを通じて信頼できるかを確認していくプロセスを経ます。
著しく評価の低い人はサービスを利用できなくなるというような運営が取られているので、売りたいと思った人も安心して配送できるという仕組みです。それでも何か問題が発生した場合、最後はサービス提供者が間に入って仲裁してくれるのでユーザーは安心してサービスを利用できるのです。

この仕組みを担保するための必要コストではありますが、フリマサービス提供者に対して出品者である私は数%の手数料を払う必要があります。
ロードバイクの場合、単価が高いので数万円単位。信頼を担保するためにかなりのコストがかかっていますよね。


ブロックチェーンに記録されていたらどうなんだろう

では、もし私にまつわる様々な証明がブロックチェーンに記録されていたらどうなるのでしょうか。
ブロックチェーンは、構造的に書き換えができないシステムであり、書かれている記録は公開され、過去の記録も消すことができません。
例えば、私が今回利用したフリマサービスにおいて、私の評価がゼロ件であったとしても、他のフリマサービスで一定の評価をしてもらっていることが分かれば、取引する人は安心することができるかもしれません。

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そして、私が買ったロードバイクについてもKUOTAで製造されたことや、技術力が確かなショップで修理されたことが改ざんされない形で記録されており、それを誰もが確認できる世界だったらどうでしょうか。

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私がフリマサービスに出品した相棒の情報はただの自己申告の情報ではなく、信頼できる証明書とセットで確認ができるため、より確かなものになり、信頼担保にかかっているコストがゼロに近づいていくのです。
このような仕組みはフリマサービスに限らず、一定のコストをかけてサービス提供者が信頼を担保し、情報の非対称性を利用するビジネスモデルの多くに利用されるでしょう。例えば、中古自動車の売買や不動産の売買は革新的に変わるのではないかと思います。民泊やライドシェア、カーシェアなんかもそうですよね。

で、どんな世界に?

ブロックチェーンの浸透で、個人が主役になる世界への転換が加速するのだと考えています。資本主義社会で最も重視される「お金で評価される世界」から、様々な観点での評価が新たな価値として見える化される「信頼で評価される世界」が実現するでしょう。

人から感謝された量、会社から評価された回数、地域コミュニティへの貢献度などが見える化されることで、今まで見落とされていた社会価値を世界中で共有することができます。
例えば、感謝される行動を積み重ねた人の発言が、社会的な影響力を持つようになります。会社から得られた評価が自身の価値となり、転職時の拠り所となり個人の活躍の場が広がります。地域に貢献する活動をした結果、自分の乗った車が渋滞回避の権利がもらえる世界になります。スポーツという健康に資する行動の結果、良質は医療サービスを受ける権利が得られる社会になります。
信頼できる情報がブロックチェーンで連鎖することで、新しい世界が到来する。
インターネット以来の革命と言われているブロックチェーンの普及でどんな社会になるのかを考えるのは楽しいですね。


※この記事のトップ写真にあるのが私の新相棒です。ここから数年はこれで色んなところ行きたいなと思っています!


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Shogo Kobata

bitFlyer Blockchainで事業開発に携わる。ブロックチェーンで変わる未来を想像し日々ワクワク。 趣味はトライアスロン、サッカー、フットサル、トレイルラン、キャンプ、登山。アウトドア派、直感派、肉体派。

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